Cannondale SystemSix カーボンクランク BB30のグリスアップ 自転車けんちゃん

大学サークルで自転車に魅せられて30年以上たちました。 いまだにロングライドと言えば日の出から日の入りまで 走っています。

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Cannondale SystemSix カーボンクランク BB30のグリスアップ

今月のメインイベントです。
Cannondale SystemSix カーボンクランク BB30のオーバーホール(分解整備)に挑戦しました。
店長ごめんなさい!
オーバーホールはお願いすると言ったのに自分でやってしまいました。

注意!
BB30のメンテナンスは素人にはお勧めできません。
必ずCannondale専門ショップのプロにお願いしてください。
十分な経験が無いと高価なフレームを損傷する可能性があります。
試す場合は自己責任でお願いします。

まずは10mmの六角レンチをクランクのFixing Boltに差込みねじを緩めます。
BB30-1.jpg

Retaining Ringは接着剤(Loctite 603で)で固定された
単なるふたですので気にしないでください。
コレが無いとFixing Boltが外れても
クランクとスピンドルが固着していて外れません。
もし、Retaining Ringが外れた場合はLoctite 603でもう一度接着します。
(こんなことは無いと思いますが)

クランクの裏側です。
BB30-2.jpg

シャフト側です。
BB30-3.jpg
波型の銅ワッシャーと3枚のプラスティックワッシャ(シム)があります。
30MM OVERSIZE PINDLEと刻印されたプレートはベアリング本体ではなく
ベアリング・シールド(泥除け用の蓋)です。
グリスで張り付いているだけですので簡単にはずれます。
反対側はベアリング・シールドのみがあります。

ゴムハンマー(100円ショップで購入)です。
サイズは大きい方が良いです。
Rubbe_Mallet.jpg

スピンドルをゴムハンマーでたたいて反対側に押し出します。
5回たたいて、押し出されたところです。(あっけない)
Bb30-4.jpg

ここまでできたら簡単です。
もう抵抗無くスルスルと反対側に・・・・
スピンドルの先端がBB30の奥に入って見えなくなって・・
抜けると思ったら・・・いきなり引っかかります。

状況が理解できず心拍数急上昇です。
こういう時は1時間休憩してください。
あせって作業すると失敗します。

スピンドルがこのような形状になっているため抜けないということが判明しました。
(赤の部分は大げさに誇張しています。)
BB30-5.jpg 

ここで買出しです。
100円ショップで直径30mmの木の棒を買ってきます。
直径29mm 長さ70mmに加工します。
29mmWood.jpg 
この棒をBB30に挿してその上からゴムハンマーでたたきます。
#メンテナンスマニュアルにはプラスティックの
#棒をを使用してゴムハンマーでたたくよう書かれています。

やっと抜けました。
この状態で、勉強のためシールドベアリングの内側を確認します。
水の進入を阻止するためにベアリングの内側はグリスが多めに塗られています。
また、フレームの内側にもさび止めとしてグリスが塗られています。

ショップからサービスでいただいた専用工具はこのシールドベアリングの
圧入と取り外しに使用します。取り外しはショックレスハンマーで・・・
恐ろしくてできません・・・
グリスアップには必要ないのでやめておきます。

グリスの種類は白色のシリコングリスかテフロングリスでしょうか。
変質しにくい、水の進入防止効果、視認性良好などの理由から
このグリスを選んでいるのでしょう。
BB30-6.jpg
ここで、さらに衝撃の事実が・・・
この部分にはシートポストから入ったごみが落ちています・・・
シートポストに塗ったカーボンアッセンブリグリスの粉も混ざっているかも・・・

シートポストを抜いて上からのぞきました。
アルミ溶接の時に高温で解けたアルミが隙間から出てきたのでしょう。
無害ですが取り除きました。
BB30-7.jpg

取り除いた物体です。
BB30-8.jpg


フレームとBBのグリスを布で拭き取ります。
ディグリーザーは使用しません。
シールドベアリング内部のグリスが流れ出てしまいます。
もっときれいにしたい場合はハケに少しディグリーザーをつけて
なぜるようにして汚れを取り除きます。

シールドベアリングの種類ですが6806RSと刻印されています。

拭き取ったらテフロングリースを綿棒などで塗ります。
BB30-9.jpg
ベアリング・シールドとシールドベアリングの間にも
水侵入防止の為にグリスを塗ります。
#2010/08/30追記
#頻繁なメンテナンスはクランクシャフトの寿命を短くします。
#挿入はハンマーではなく自作圧入工具をご使用ください。
#こちらのログをご覧ください。

BB30のシャフト全体にも薄くグリスを塗ります。
(挿入を容易にするためと、サビの防止)
BB30-10.jpg
クランクをゴムハンマーでたたいて挿入します。

組み立て時には
金属同士が接触する場所には固着防止の為必ずグリスを塗ってください。
波型の銅ワッシャーとプラスティックワッシャにも薄くグリスを塗ります。

クランクの取り付けが終わったら汚れ防止用に透明のフィルムを貼っておきます。
次のメンテナンスが楽になります。
BB30-11.jpg
ClearSkin.jpg


ふぅぅ今日は心臓が止まりそうでした。

今日使用したもの
・10mm 六角レンチ
・ゴムハンマー
・Finish Line : プレミアムテフロングリース
・直径29mm長さ70mmの木の棒
・バイク保護フィルム(BBB ClearSkin)

ググるキーワード
・LOCTITE-603
・si cranksets Manual
・Hollowgram SL Manual
・6806RS Bearing

[ 2009/03/28 00:01 ] メンテ - BB (BB30) | TB(1) | CM(4)
 BBベアリングがダメになり、交換を考えています。
Retaining Ringを外さずに、Fixing Boltを緩めていくのですね。
手順を間違えて、おや?となってしまいました。

 ベアリングもセラミックなど出ているようですが、
汎用ではないようなので、とても悩ましいです。
[ 2010/01/30 22:55 ] [ 編集 ]
a_aさん、こんにちは。

自転車の整備ってパズルみたいですよね。

セラミックベアリングは一度試してみたい
のですが耐久性が気になりますよね。
雨天走行なんかして1回でダメに
なったらどうしようって考えると
なかなか試す気になれません。
[ 2010/01/31 17:45 ] [ 編集 ]
自転車けんちゃん様。
ウッディーと申します。
私のブログを覗いてコメントまでいただき、ありがとうございます。素直に嬉しかったです。
BB30の件もそうですが、多くの記事を参考にさせて頂いております。
どれも詳細で、非常に役立ちました。
私がブログを始めた理由は、この恩返しがしたかったからです。
けんちゃん様に恩を返す事は出来ないので、私のようにBB30で悩む他の方々の役に立つかもしれない、という理由です。
先輩から受けた恩は後輩に返すものと、思い込んでの事。
ブログ初心者なので、コメントも残さず勝手にトラックバックしたり、失礼でしたでしょうか?
(未だにこの辺の暗黙ルールが分かってません・・・)
どうしても一言、御礼が言いたくて、ここにコメント残させて頂きます。
ありがとうございました。
[ 2015/09/21 21:39 ] [ 編集 ]
ウッディーさん、
トラックバックありがとうございます。
画像使用も記事の流用もOKですよ。
そちらの記事の方に自転車けんちゃん
を参照したって書いてくれれば
こちらのアクセスも増えますので歓迎です。
ウッディーさんのブログの分析内容が
結構参考になるのでいつも見ています。
これからもよろしくお願いします。
[ 2015/09/22 17:20 ] [ 編集 ]
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BB30のお話の続きです。 私の場合の不具合点は複数ありました。 どれも、BB30と旧式Siカーボンクランクが原因でした。 不具合点を列記します。 1.激しい異音。(BB起因) 2.クランク回すとカクッとガタが出る。(クランクの構造起因) 3.チェーンリングの偏芯回転。(クランク&BBの構造起因) 4.フロント変則不良。(上記3番に起因) つ...
[2015/09/02 00:28] チャリンコ備忘録
プロフィール

けんちゃん

Author:けんちゃん
東京在住、和歌山生まれ
自称、和田峠ニスト
中華カーボンと手組みホイールでシクロクロス参戦中

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